自称霊能者・オカルト・新興宗教の教祖

祈りがふかくなるにつれて、脳の中に〔エンドルフィン〕という「脳内麻薬物質」が分泌されきます。
この物質が脳内に分泌されると気持ちが良くなり、自我意識が薄れて潜在意識の中に沈潜していきます。
熱恐的な信仰者が祈りを始めてしばらくすると、突然手を叩いたり飛び上がったりするのは、 自我意識が薄れて潜在意識が発動するからであります。

新興宗教では、これを神がかりなどと言って吹聴していますが、自己催眠でも意識を一点に集中していると 次第に無意識の世界に立ち入り、体が勝手に動きだしてこのような現象が起こることがあります。
これも潜在意識からのメッセージの一つですが、この次元で起こる現象に執われてはなりません。
今まで経験したことのない現象に出会うと驚かれるでしょうが、これは祈りや瞑想の本質ではないからです。

祈りについての注意!!
さらに意識が深まり、精神世界に立ち入ると、祈りの最中に昔の聖人や精霊に出会ったり、前世、未来が 見えたりいろいろと不思議な体験をします。
これは妄想にすぎないと、はっきり自覚しておればよいのですが、悟りに近づいた、などと勘違いして 有頂天になり、魂が舞い上がってしまうと、社会に対応できない、精神の不具者になってしまいます。
熱狂的な信仰者や、自称霊能者、新興宗教の教祖などには、この程度のレベルで魂が徹底的に膨張し 、燃え上がって精神がおかしくなってしまった手合いが多いようです。

〔ユング〕の言葉
幻想(ゲンソウ)の中で出会ったものと自己が同一化すると、あなたは魂の膨張に陥り、まったく 道を誤ってしまうでしょう。
膨張というのは、まさしく小さな形の狂気、狂気の緩和された形なのです。
そして、もしあなたが、完全な膨張状態まで燃え上がってしまうと、精神分裂症になります。

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